ミランは12日のセリエA第25節で、パルマとホームで対戦する。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は試合を前に、チームに対して最大限の集中を求めた。2試合連続ドローに終わったミランだが、現在も首位の座を維持しているところ。だが、流れを変えなければいけない。

「幸いにも、明日は試合だ。これで、いろいろなことが騒がれていた1週間が終わる。我々はシーズンにおいて最も大事で、最もデリケートな時期にあるんだ。明日からは、リーグ戦が決まるようになり始めると思う。火曜にはチャンピオンズリーグ(CL)があるし、3つのコンペティションがあるんだ」

「ここで間違えることはできない。ライバルたちのアドバンテージとなるからだ。だからといって、我々がナーバスになっているという意味ではないよ。だが、正しい集中を保たなければならないんだ。今の我々はしばらく前と比べてできていないことがある。それを改善しなければならない。冷静を保ち、熱意と意欲を持って、ポジティブに仕事をしなければいけないんだ。我々の運命は我々の集中にあるんだよ」

「勝利を願っている。ほかのチームがどうするかは、後で見てみよう。まだインテルとの対戦も残っている。彼らが戻ってくるのは分かっていたよ。7ポイント以上勝ち点差が離れたことはなかったし、8月29日の時点で彼らは圧倒的なスクデット候補だったんだからね。それに、ユヴェントスもいる」

「リーグ戦は長い。バランスを維持することが重要になる。ただ、我々は勝利を取り戻さなければいけない。パルマ戦は決め手ということはないが、我々にとって非常に重要な試合なんだ。スクデット争いはまだオープンだし、これまでも決まっていたわけじゃないんだ」

「報じられていることに煩わされることはない。ただ、我々が3位か4位で、ほかのチームが首位に立っているかのように言われていたね。(アントニオ・)カッサーノ? 2カ月間まったく活動していなかったから、今の彼は当然ある困難の時期に直面しているんだ。選手はまるまる練習できたし、水曜の代表戦でも前半にうまくやったと思う。もちろん、CLに出場できないことは、アドバンテージとなるだろうね」

「パルマはテクニックとスピードがあり、よく組織されたチームだ。(アントニオ・)カンドレーヴァや(フランチェスコ)ヴァリアーニ、(ブレリム)ジェマイリらは重要な選手たちだよ。最大限の敬意を払おう。十分な注意と、激しい闘争心をもって、試合に臨まなければならない。重要な連戦の最初なんだ」

「我々は首位におり、ケガから戻ってくる選手たちがいる。彼らは休むことができた。明日の試合では多くの選手が戻ってくるよ。火曜の試合(CL)を考えて、メンバーはコントロールしていく必要がある。復帰組の中では(アンドレア・)ピルロと(アレッサンドロ・)ネスタが先発出場するよ」

だが、そう言っていたアッレグリ監督に冷や水が浴びせられることとなった。ピルロがパルマ戦を前にした最終練習で、ひざを負傷してしまったからだ。同選手は右ひざの挫傷で、じん帯も痛めているという。検査でこれが確定すれば、離脱期間は5、6週間になる。