インテルのジョゼ・モウリーニョ監督の“脱出作戦”が始まった。チャンピオンズリーグ優勝を果たし、3冠を達成した同監督は、レアル・マドリーへの移籍を実現すべく、交渉をスタートしたのである。

最初にテーブルが用意されたのは、マドリッドだった。モウリーニョ監督の代理人であるホルヘ・メンデス氏が24日、マドリッドでレアルの幹部たちと就任に関する交渉を行っている。スペインのメディアが報じており、『アス』によれば、来週にもモウリーニョ監督に就任披露が実現するそうだ。

『アス』は、「すでにかなり進んでいる交渉を終わらせるために」、メンデス代理人がサンチャゴ・ベルナベウへ到着したと伝えている。すでに条件に関する合意はなされていると見られ、年俸1000万ユーロ(約11億2000万円)の4年契約になることが見込まれている。

スペインでの報道によると、交渉は2回に分けて行われたようだ。メンデス代理には正午ごろにホルヘ・バルダーノGM(ゼネラル・マネージャー)が待つオフィスに到着。1時間半後にコメントを残さないまま、その場を去っている。そして14時10分ごろに再びメンデス代理人の車が姿を見せたが、このときは10分ほどで会談が終わったようだ。

だがいずれにしても、合意には至っていると見られ、メンデス代理人はバルダーノGMに対し、モウリーニョ監督が求める補強策についても話したと言われている。その筆頭はインテルDFマイコンだが、ターゲットは彼だけではないようだ。

モウリーニョ監督は母国ポルトガルのメディアに対し、「サインをするには、何人かに会わなければいけない。まだ話をしていないんだ。代理人のメンデスに会って、実質的にほぼ決まったんだが、最終的な決断を下すのは彼ではなく私だよ。不安を抱くことなく、仕事を始められるように、彼らが私に何を提示できるのかを見たいんだ」と話している。