ビジャの入団発表を終えたバルサ。3万5千人近い観衆を前にビジャはバルサのユニフォームを着て喜びを表した。そんなバルサにいち早く戻りたいと思っているのがセスク・ファブレガスだ。育ったクラブ、そして旧友と共にプレーをすることを望むセスクはバルサに戻ることができるのだろうか。

 W杯に照準を合わせバルセロナでリハビリを続けていたセスク。ある記者会見で次の行先はバルサかどうかと記者に質問され、はっきりとイエスと答えている。バルサもセスクを歓迎、そしてセスクもバルサ移籍を望んでいる。残すはアーセナルがゴーサインを出すだけだが、これが簡単には行きそうにない。

 財政難でビジャのような大物選手を抱えきれなくなっているバレンシアとは異なり、アーセナルはセスクを売却しようとは思っていない。7000万ユーロ以上でなければセスクは売らないとするアーセナルだが、こんな大金はバルサも出せそうにない。セスク獲得のためにキーとなるのが、トゥーレ・ヤヤもしくは、フレブを獲得条件に付けるというオプションだが、トゥーレ・ヤヤはチェルシー入りを望んでいる様子だ。

 困難必須のセスク獲得。ラポルタ会長としてはW杯で移籍金が上がる前に獲得を決めたいところだろうが、焦りはなさそうだ。ビジャの次はセスクが本当にバルサ入りするのか。決まるまではどうなるか分からないサッカーの移籍市場。しかし、セスクのバルサ入りはそう遠くはなさそうだ。

(スペイン通信)