冬の移籍市場で選手獲得はないことをすでに発表しているバルサ。しかし、来季に向けてすでにチキ・ベギリスタイン強化部長を中心に動きを見せているようだ。まず補強の最優先とされるポジションは右サイドバックだ。ダニ・アウベスがレギュラーとしてこのポジションにはいるもののリーガ、国王杯、CLと3大会を戦って行くにはあまりにも負担が大きすぎる。

 次に補強が必要なポジションは左のサイドアタッカー。アンリが移籍を決めた場合、このポジションをしっかり埋められる選手が必須となる。これまでロビーニョ、リベリーといった大物の名前が挙がってきたがすべて契約の話までには至っていない。ペドロやジェフレンといった若手をうまく起用する手はあるが、コンスタントに試合に出て相手に脅威を与える程の破壊力はまだない。

 3つ目のポジションはディフェンシブハーフだ。トゥーレ・ヤヤがセルジ・ブスケスの出現で出場機会が減り移籍をほのめかすなど選手層に問題を抱えるポジションだ。今節の対バジャドリード戦でもトゥーレ・ヤヤがアフリカ選手権出場、セルジ・ブスケスが怪我で欠場。誰がこのポジションをカバーするかが注目されている。ゲームのかじ取り役となるポジションなだけにチームのスタイルにあった有望な人材が必要となるポジション。選手の発掘も難しそうだ。いずれにしてもビックネームではなく、今のチームをあくまでも支えられる堅実な選手になるとスポルト紙は予測しているが、来季のバルサの新加入選手もこれから話題となるだろう。

(スペイン通信)