インテルの補強を担当するガブリエレ・オリアーリは、かつてクラブの若手選手たちに対する評価を誤ったと認めた。しかし、昨シーズン後半戦に見事なトップ昇格を果たしたDFダヴィデ・サントンを追う選手も育っている。FWマッティア・デストロがその一人だ。

彼の父親はフラヴィオ・デストロ。1980年代にアスコリなどで活躍したDFだ。プロサッカー選手を父に持つマッティアにとって、1月は大きなチャンスが巡ってくる月になるかもしれない。

1月のインテルは、FWの枚数が問題になるだろう。サミュエル・エトーがアフリカ・ネーションズカップでカメルーン代表に呼ばれており、ダビド・スアソの放出も濃厚。マルコ・アルナウトビッチのレンタルも考えられる。ゴラン・パンデフの加入は確実だが、実戦から離れているため、すぐに起用できるかは定かではない。

そのため、プリマヴェーラ(下部組織)の若手にチャンスが訪れる可能性はある。デストロはピネティーナ(インテル練習場)の門の前で、「これからどうなるかは分からないよ。でも、偉大な選手たちと一緒に練習して、プリマヴェーラで継続的にプレーすることがベストじゃないかな」と語っていた。

さらに彼は、プレシーズンのアメリカ遠征のことを振り返り、「(ジョゼ・)モウリーニョ監督のことは強調しなければね。ロサンゼルスでは、僕をチームに馴染ませるため、大きなサポートをしてもらった。僕を拒絶したりしなかったよ」と述べている。

昨シーズンの同じ時期、サントンはまだ一人の少年だった。デストロも半年後にはインテリスタのアイドルになっているのだろうか。