26日のリーガ・エスパニョーラ第5節のテネリフェ戦で2ゴールをあげたカリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)。前節のビジャレアル戦こそ出場機会がなかったものの、それ以外は開幕から4試合にすべて先発、3ゴールと期待に応えている。

 ベンゼマは試合後レキップ紙に「だんだんよくなっている」と語り、スターが居並ぶ新天地でも手応えをつかみつつあるようすだ。

 しかしフランス国内では、まだ物足りないという反応が根強くある。代表でまだ結果を出し切れていないためだ(25試合、6得点)。

 27日のサッカー番組「テレフット」(TF1局)で、代表での不振について問われたベンゼマは、「クラブではとてもうまく行っているけど、代表ではよくない。(ルーマニア戦では)必ずしもすべてを出し切る意欲がもてなかった」と迷いがあることを認めた。

 ドメネク監督との関係がよくないとも伝えられるが、「僕の側では彼と何の問題もないよ。彼のほうで問題があるかどうかは本人に聞いてみないと」と噂を否定しつつも、相互信頼が完全ではないことをうかがわせた。「5分でも違いを生み出せる」というベンゼマだが、本音を言えば、レアルでのように先発で使ってもらって力を発揮したいところだろう。