ブンデスリーガ開幕(8月7、8日)まで2週間を切ったにもかかわらず、バイエルン・ミュンヘンでは、主力MFフランク・リベリがチームの練習に合流しない状況がつづいている。レキップ紙が報じた。

 公式にはヒザなどの負傷と発表されているが、本人が強く希望していたレアル・マドリー移籍をクラブが断固として拒否した後だけに、ケガがほんとうなのかと疑う声もある。

 こうした状況に、ついにドイツサッカー界の重鎮、バイエルンのフランツ・ベッケンバウアー会長が怒りをぶちまけた。会長はゲッティンゲンで行なわれたドイツサッカー連盟のレセプションで、「リベリがバイエルンに来たのは、名前を売るため、世界の舞台で知られるためだ。彼はフランス人で、バイエルンのことなんてどうでもいいんだ」と語った。

 リベリは一昨年にフランスのマルセイユからバイエルンに移籍。すぐにチームの要として活躍し、サポーターから“フランク皇帝”の称号を与えられるほど、外国人選手としては異例の人気を博した。

 チームに多大な貢献をしてきたリベリが、“元祖皇帝”フランツからここまで辛辣な発言を聞かされてはたまらない。今後のクラブとの関係にさらなる悪影響を及ぼしそうだ。