品川ヒロシ(撮影:中村梢)
 3月に公開され、観客動員数130万人、興行収入17億円を記録した映画「ドロップ」。DVD発売決定を記念して、原作・脚本・監督を務めた品川ヒロシが、7日東京・新宿にて取材に応えた。

 本作は、“漫画みたいな不良”に憧れて公立の中学校に転校してきたヒロシ(成宮寛貴)とアイドルみたいな顔して極悪非道なカリスマ不良、達也(水嶋ヒロ)の出会いからはじまる青春喧嘩ストーリー。品川の自叙伝的作品として、漫画化もされている。今回のDVD化に対し品川は、「小説が売れて、漫画になって、映画化して。こんなに思い通りに物事が運ぶことってあるんだって思いました。M-1グランプリで敗退したり、思い通りにならない事がこの世界は多いですから」と撮影を振り返った。

 映画が大ヒットしたことに関しては、「『ビーバップ・ハイスクール』や『湘南爆走族』で育った人達が今30代で、それにヒロ君と成宮君の“イケメン・パワー”が加わって、女の人も観てくれたから良かったんじゃないかな」と分析。映画公開後の周囲の評価について尋ねられると「芸人仲間に良かったよ、って言われるのはもちろん嬉しいんですが、出演してくれた人に、出れて面白かったって言われるのが一番感動しましたね」と話し、「ヒロ君は“次の作品にも通行人役でも良いから出演したい”とまで言ってくれたんですよ」と映画に負けない熱い男同士の友情エピソードを披露した。

 「ドロップ」公開後、「クローズZERO 2」、「ROOKIES -友情- 」と不良映画が続いたことに対し「相乗効果で不良映画全体が盛り上がったことは追い風でしたね。でも、どうせなら一番最初じゃなくて、後に公開すればもっとオイシイ感じだったかもしれない(笑)」としたたかな一面も。監督デビュー作にして、ここまでの大ヒットを収めた品川監督に、自然と次回作の期待が高まるが、「やりたいことがありすぎて、まとまりませんね。でも今角川さんと色々進めている話もあるので、期待半分、無くなるかもしれないという不安半分で過ごしてます」と答え、今後も意欲的に映画に取り組んでいく意向を明かした。

 DVD「ドロップ」は8/21に発売、スペシャル・エディションには品川ヒロシ監督自らが脚本・監督を務める「ドロップショートストーリー」が収録される。

■関連リンク
ドロップ - 作品情報

■関連記事
映画「ドロップ」DVD特典は、品川監督によるスピンオフ作品(2007年06月25日)