サッカーワールドカップは国同士の戦争であるといわれる。選手は高い誇りを胸にピッチに立つ。観客は競技場、テレビ観戦を問わず熱狂するが、望んだ結果が得られない場合には暴徒と化してしまうこともある。

エスコバルの悲劇として記憶される事件がある。1994年のワールドカップアメリカ大会、コロンビア対アメリカ戦。コロンビア代表DFのアンドレス・エスコバル選手は前半35分にオウンゴールを献上、1-2で敗れたコロンビアは1次ラウンド敗退が決まった。帰国後、エスコバル選手は深夜にバーから出たところを銃撃され死亡。犯人は、「オウンゴールをありがとう」と口にしながら12発の弾丸を発射したという。

各国リーグでも、民族、宗教間の対立や、失業問題等への不満が、サッカーの応援という場を借りた暴力行為につながることがある。サッカーという知的なゲームの陰で命を落とす人までいるというのは不条理なことである。

今月15日、また悲劇は起きた。事件が起こったのはイラク中部の都市ヒッラで行われたサッカーの試合。アマチュアの試合である。被害者となった選手は試合終了間際、ゴールキーパーと1対1の状況となり、同点ゴールかと思われたが、そこで相手チームのサポーターに頭を撃たれ倒れこんだ。即死だった。

(編集部:田中箇)

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