苦手としていたビジャレアル相手にアウェイでしぶとく逆転勝利（1-2）を収めたバルサ。リーガ前半戦3節を残し、2位以下に勝ち点10差以上を付け、早くも冬のチャンピオンを確実とした。

　今シーズン最もきつい4連戦（対セビージャ、バレンシア、R・マドリー、ビジャレアル戦）の最後の試合はエル・マドリガルで行われたビジャレアル戦。エル・マドリガルでバルサはここ6試合でなんと1勝しかできていなかった苦手とするスタジアムだ。しかし、グアルディオラ監督率いる今季のバルサは集中力が全く切れない。1点を先制されるも崩れることなくケイタとアンリのゴールで逆転勝利。山場の4連戦を全勝で乗り越え、2位セビージャに勝ち点10、R・マドリーとは勝ち点12差を付け2008年度の戦いを終えた。

　16節終了時点で13勝2分1敗。この成績は1960-61シーズンに残したR・マドリーのリーガ歴代記録に並ぶ勝率となる。さらになんと13勝中9試合が2点差以上の勝利と圧倒的な強さを見せている。リーガ前半折り返しまで3節を残し、バルサは前半戦のチャンピオンとなった。ちなみに過去15回、リーガ前半の優勝をバルサは手中に収めているが、その内の8回はリーガ制覇しているという記録も残る。

　この勢いが止まらなければ戦力や戦いぶりを見ても今シーズンのリーガ優勝はバルサが本命と言い切ってしまっても大げさではないかもしれない。しかも、R・マドリーとは対照的に今シーズンのバルサは怪我人をあまり多く抱えていない。長期戦線離脱もイニエスタとG・ミリートだけで他は1試合欠場程度ですぐに復帰する傾向がある。安定して実力を発揮できるのも今シーズンのバルサの強みと言えるだろう。

（スペイン通信）