ビールと言われて思いつくブランドは「アサヒビール」がトップ…不況の煽りを受けてビールの売り上げも低迷の一途をたどる中、ビールに関する興味深い調査が行われた。

モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社は、ビールに関しての実態調査を行った。調査は携帯電話によるインターネットリサーチ「モバイルリサーチ」により実施され、２０歳から４９歳の携帯電話ユーザー３６３名の回答が集計された。

まず、「ビールが好きかどうか」という質問を単一回答形式で聞いたところ、全体では「好き」と「やや好き」が合わせて５４．８％であったのに対し、「好きではない」と「あまり好きではない」の合計が４５．１％となった。

性別でみると、男性では「好き」もしくは「やや好き」が合わせて６９．３％であったのに対し、女性では半数以下の４１．２％で、男女間で大きな差が見られた。また、性年代別でみると、「好き」もしくは「やや好き」は４０代男性では７８．１％、３０代男性では７２．７％となっているのに対し、２０代男性では５６．１％と下がっている。

一方、２０代女性で「好き」もしくは「やや好き」と答えた人は３０．３％にとどまり、全体で最も低い値となった。これらの結果をまとめると、男性より女性、３０・４０代より２０代でビール離れが進んでいることがわかる。

では、これらの世代はなぜビールを好まなくなっているのか。ビールが「あまり好きではない」もしくは「好きではない」と回答した人１６４人に、その理由を複数回答形式で聞いてみたところ、最も多かった意見は「苦いから」で６８．３％にのぼった。以下、「おいしくないから」が４７．０％、「そもそもお酒が苦手」が２５．０％と続く。

性別でみると、上位を占める理由は男女別で大差はないが、「苦いから」という理由が男性は５７．４％であるのに対し、女性では７３．６％となり、女性がビールの苦みを嫌悪していることがわかる。

なお、３０代の男性もしくは女性の回答の中には「太るから（ダイエットしているから）」がそれぞれ１３．３％、１６．７％含まれており、他の性年代に比べて若干高い結果となった。この年代では「メタボ」が気になるようだ。

ところで、ビールと言われて思いつくメーカー・ブランドを自由回答形式で聞いたところ、回答者の４割強にのぼる１６０人が「アサヒビール」と回答。次いで僅差で「キリンビール」が１４４人で、僅差ながら２位となった。以下「サッポロビール」が３９人、「サントリー」が１５人と続き、上位４社は昨年のビール類出荷量の順位がそのまま反映される形となった。

さらに、居酒屋やレストランでお酒を飲む人２９５人に「普段一杯目に注文するお酒の種類は？」という質問を単一回答形式で聞いたところ、最も多かった答えは「ビール」で、全体の６０．７％であった。特に男性では７５．５％が一杯目に「ビール」を頼むと回答しており、やはり乾杯は「ビール」で行うようだ。

一方、女性の「一杯目にビールを注文する」と答えた割合は４５．１％と低迷。とりわけ２０代女性は２７．１％の回答者しか「一杯目にビールを注文する」と答えなかった。その代わりに、「チューハイ・サワー」（２８．８％）や「カクテル」（３０．５％）を一杯目に注文するようだ。

今後も若年層や女性のビール離れは進むのだろうか。今回の調査結果の詳細は下記ＵＲＬより見ることができる。

参照：http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=30892

（編集部　鈴木亮介）

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