注目を集めた10月5日『キングオブコント2008』(TBS)は、最古参出場者のバッファロー吾郎が決勝でバナナマンを下し、見事優勝を果たした。表彰式では、感涙にむせぶ木村の表情が生放送で全国の視聴者の目に留まっている。
 ところで、実はこの決勝を戦ったバッファローとバナナマンの2組、とある「福の神」を巡っての三角関係にあった。いや、「福の神」と言うより「ボンビー神」と言った方がいいかも…?

 その「福の神」とは、『桃太郎電鉄』シリーズでおなじみゲームクリエーターのさくまあきら氏のこと。ここしばらく、大阪のお笑い芸人の間で「さくまあきら=福の神伝説」なる噂がまことしやかに囁かれているのだ。
 そもそもの発端は、吉本の漫才師・シャンプーハットのてつじ。かなり前からさくま氏には「仕事で付き合いを始めた途端にその媒体(作家)が売れる」というフシギな業界内評判があって、そのさくま氏と会ったてつじが、ゲンかつぎでさくま氏の体に触った直後の4月の桜花賞、なんと700万円の三連単馬券的中!という大ニュースがあった。その後は、さくま氏にあやかった御守「さくまもり」が作られたりするなど、大阪芸人の間でこの“都市伝説”が定着しつつあるというのだ。

 このあたりのことを、当のさくま氏ご本人に直接確認してみたところ、本来あまりこの手の神がかった話は好きではないそうで、「壺を売って儲けてる人みたいで嫌なんだけどねー」と苦笑されていた。

 ご本人は否定するものの、バッファロー・木村もやはり熱烈な“信奉者”の一人。以前からさくま氏と仕事などで交流のある木村は、『キングオブコント』決勝進出が決まった後にわざわざ上京して、さくま氏に「体触らせてください!」と御利益享受のお願いをしに来たのであった。このことは、さくま氏のホームページの9月24日付日記の中でも写真入りで紹介されている。
 その甲斐あってか、バッファロー吾郎は見事大願成就。「福の神伝説」はまた一歩リアリティを増したわけだ。

 さて、敗者のバナナマンはそれを知っていたのかどうか。何を隠そう、設楽も日村も大の『桃太郎電鉄』ファンで、さくま氏とも取材などでたびたび同席して、次回作『桃太郎電鉄20周年』での出演を約束した仲。もしこの噂を2人が知っていたら、木村同様、御利益享受に現れたかもしれない。
 さらに、今回トップバッターという出番の不運で涙を飲んだTKOも『桃鉄』ファンだという。さくま氏も同じ日記の中で、「誰を応援していいのか困る」と悩んでおられた。

 最後に再び、さくま氏に今回の「伝説」の結果について直接伺った。
「バッファローはもともと実力があったから優勝できた。他の(売れていった)人もそう」と、あくまで御利益などとは無関係の“実力優勝”だったことを強調。そのあと、「体を触りに来たのが木村くん一人だったから、バナナマンが優勝して『竹若くんが触らなかったから(バッファローは)準優勝だった!』というオチだと面白かったのにねー」と冗談めかしつつベテランコンビの栄誉を祝福した。

 御利益など無くても、バッファローの2人は今回の優勝が自信となり、ほどなく全国区ブレイクしてゆくのは間違いないはずだ。

(編集部:尾張家はじめ)
 
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