24日、数々の話題や感動を残して閉幕した北京五輪。日本では、2種目で五輪2連覇を果たした競泳の北島康介に、女子ソフトボールの金メダル獲得に沸き返ったが、終わってみれば、メダル獲得数は計25個(金メダル9個、銀メダル6個、銅メダル10個)と、アテネ五輪の計37個を大きく下回る結果となった。

26日には、フジテレビ朝の情報番組「とくダネ!」に、日本選手団団長で日本レスリング協会会長の福田富昭氏が出演。大会を総括。「期待されている選手が獲れなかったのは確かにあります。これが今の日本のスポーツ界の現状を表している現実だと思います」と語り、国による力の入れ具合や温度差を強調した。

開催国の中国は、2000年のシドニー五輪で28個の金メダルを獲得、2004年のアテネ五輪では32個、今回の北京五輪では51個と大きく飛躍。イギリスもまた、2012年のロンドン五輪開催に向け、シドニー五輪の金メダル9個から、今回は19個にまで伸ばした現状、2016年の五輪招致に乗り出す日本は耳が痛い。

国をあげて選手強化に務める中国は、国家予算として年間480億円を投入しており、日本は40億円(国庫負担は27億円)と大きな開きもあり、福田氏は、「(力の入れようが)全然違います。国が力を入れないと、メダルが獲れないのはハッキリしています。東京オリンピックが来るとすれば、今から強化しないと間に合わない」と何度も訴えた。