米国時間で2008年6月9日に新しいiPhone(あるいは何か新製品)について何らかの発表が行われる予定らしいということが既にあちこちのメディアなどで報道されており、その中で日本におけるiPhoneの展開についても何か発表があるのではないかという憶測が飛び交っていますが、実際のところ、どのようなものが出てくるのでしょうか?

現時点でわかっている詳細は以下から。
New iPhone Is Already Here - Forbes.com

Apple gears up for June launch of 3G iPhone - Times Online

どうやら今年の3月から、こっそりと正体不明の新製品(おそらくは次世代のiPhone)の準備が着々と進められているとのこと。というのも、6月9日から始まるアップルのWorldwide Developers Conference (WWDC)にてアップルのCEOであるスティーブ・ジョブズが発表を行うのであれば、その日のうちに発売が開始されるというのが今までの恒例であるため。つまり、既に部品調達などは終わっており、逆に考えれば「アップルが何を買ったのか?」を突き止めることができれば、おのずと新製品の姿も見えて来るというわけ。

こういった部品発送リストを入手した某筋やチップに関するベテランの史上ウォッチャーによると、こうして見えてきた新しいアップルの新製品ではドイツのチップメーカー「Infineon Technologies」から調達した高速のコミュニケーション・チップを搭載、さらにGPSを搭載しているとのこと。どのような見た目かは材料から推測することはできないので残念ながら不明ですが、おそらくヨーロッパとアジア市場において3G iPhoneを巡る各種取引は既に終えているはずだそうです。というのも、モルガン・スタンレーのキャサリン・ユベルティによれば、前四半期にスティーブ・ジョブズが飛行機を使った経費が20万3000ドルから55万ドル(約5791万円)に上昇しているため。どうやら、iPhoneを供給する契約を勝ち取るために競う各通信キャリアとの交渉のために不可欠であるとして、飛び回っていたらしい。

そして今年の3月6日にiPhoneの外部開発者用SDKを発表、それから約2週間後の3月中旬に「新しいデバイス」の最初に出荷された分がアップルに到着、ImportGenius.comによれば、最初の20台のコンテナは、西海岸の3番目に大きい港であるカリフォルニアのオークランドの港に3月19日に着いたとのこと。コンテナは素早く運び出され、カリフォルニアのフリーモントにある配送センターへ。さらに多くの出荷が3月27日、4月28日および5月6日に続いたそうです。

また、5月6日にはアメリカの大手通信会社であり、iPhoneの米国における通信キャリアでもあるAT&Tが作った従業員向けのメモがネットに流出、それによると「6月15日から7月12日の間の休暇を取ることはできなくなるだろう」とのこと。どうやらそれなりに「売れる」と判断しているらしい。

さらに5月17日、NYK Delphinus号でニューヨークの港に最後のコンテナが到着。中身は全部で504箱、重量は7140キロ。ラベルには「electric computer」と書かれていたそうです。

なお、これが新型のiPhoneではない可能性も残っており、その理由として「長い間アップルがノートパソコンについての発表を何もしていない」というのがあるそうです。つまり、通信機能を搭載したMacBookが出るのではないか?ということらしい。

いずれにせよ、何か新しい動きが6月中にあることはほぼ間違いないようです。

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