豪雪地帯として知られる福島県奥会津の4町村がこの冬、「雪かたし」ボランティアを募集している。活動期間は、例年最も積雪の多い1月上旬と2月下旬を想定している。

 「雪かたし」とは会津地方の方言で“雪かき”のことで、ボランティアを募集しているのは奧会津の柳津町、三島町、金山町と昭和村の4つの町村。これら地域では高齢化率が50%を超え、場所によって2メートルを超える例年の積雪は、同地域が抱える課題の一つだ。

 豪雪地帯に指定された地域には、除雪や交通・通信の確保、地域の振興などのための豪雪地帯対策基本計画が定められ、行財政上の特別の配慮が行われる。同町村では、大雪となった昨シーズン、地元住民や自治体職員による雪かきが追いつかず、近隣町村や地元企業、公共団体などに協力を要請した。

 昨シーズンの苦い経験から、同4町村は会津地方振興局地域連携室と連携し、12月4日にホームページを立ち上げ、「雪かたし」ボランティアの募集を始めた。同振興局の吾妻嘉博主任主査によれば、14日現在で個人・団体合わせて約130人の応募があった。ライブドア・ニュースの電話取材に対し、同主査は「イベントではないので、宿や日当は出さず、手弁当になるが、1人でも多くのボランティアの協力をあおぎたい」と語った。【了】

 ◇ ◇ ◇

問合せ先: 会津地方振興局 
吾妻嘉博主任主査
電話0242-29-5217 
FAX0242-29-5228