中国メディアは、日本は大雨の際の排水問題をどう処理しているのか紹介し、中国と比較する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本は毎年6月頃に梅雨入りして雨が続くが、中国南方では今まさに梅雨の時期を迎えている。梅雨時は雨がしとしと降ってカビが発生しやすいが、夏から秋にかけては局地的な大雨や台風の時期となり、昨年は日本でも少なからぬ台風の被害があった。中国メディアの今日頭条は20日、日本は大雨の際の排水問題をどう処理しているのか紹介し、中国と比較する記事を掲載した。

 記事はまず、中国では大雨になると多くの都市で道路が冠水すると紹介。写真も掲載しているが、道路に水があふれているなかを車が走行しているのがわかる。実際、中国ではどの都市でも大雨のたびにあちこちで冠水するのが日常だ。

 しかし日本では、下水道が整っているため全く違うという。記事は、中国のどの都市よりも、人口密度が高くて建物が密集した、道路も狭い東京でさえ、大雨になっても冠水することがほとんどないと紹介。日本には埼玉県にある「首都圏外郭放水路」のような優れた治水施設があると伝えた。ここは、中国で度々「地下神殿のようだ」と称賛されているが、記事はこの調圧水槽について、長さ177メートル、幅78メートル、高さ18メートルもあり「ファンタジー映画のワンシーンのよう」だと感嘆している。

 また、日本では台風対策も万全だと紹介。台風が来ると、市町村の職員は排水溝がきちんと流れるかどうか確認し、詰まって冠水しないように予防していると伝えている。日本は毎年台風が多いのに、すぐに排水されるため路上では車が平時と変わらず走行でき、東京では大雨でも革靴で出勤できるほどだと紹介。中国とは全く違うと感心している。

 雨の日にも冠水しないというのは、中国人には信じられないようで、寄せられたコメントを見ると、「雨の日にも靴が濡れないなんて」、「先進国はいいな」、「本当のことなのか」と驚いたりうらやむユーザーが多かった。また、中国の現状をあきらめて「船でも買うしかない」という自虐的なコメントもあった。

 中国の大都市は、表面的には高層ビルが立ち並び発展しているように見えるが、見えにくい所や細部まではまだまだ日本に及ばないようだ。雨でも冠水しないような都市づくりができた時、中国は真の意味で発展したといえるではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)