次世代車イス、自動「隊列走行」で介護者の負担軽減


無人で走る車椅子の背後を、別の車椅子が同じルートで追従していく。一見シュールな光景ですが、介護の負担を大きく軽減する可能性を秘めています。


この『Telewheelchair』は、筑波大学・落合陽一氏の研究室が開発しているもの。VRヘッドセットとコントローラーを使い、車椅子を遠隔操作することができます。

また、まるでトラックの自動運転のように、車椅子を自動で隊列走行させることが可能。これは、前方を走る車椅子のARマーカーを後続の車椅子が認識して追従する仕組み。担当者によると「介護施設などで、入居者を食堂に一斉に連れて行くシーンなどで役立つ」といい、また、ARカメラと全天球カメラを用いることで、安価に同機能を実装できるといいます。

マイクロソフトの開発者向けイベント「de:code」における展示では、実際にVRヘッドセットをかぶって車椅子を遠隔操作したり、隊列走行させるデモなどが実施。今後はマイクロソフトのAzureなどを活用し、クラウド化を推進。5G回線などで場所の制約なく使えるようにすることも視野に入れるといいます。