デポルティボのクラレンス・セードルフ監督【写真:Getty Images】

写真拡大

セードルフ監督がクリアボールを革靴トラップ…ファン驚愕「ベンチの誰よりも巧い」

 海外サッカーで、ピッチ脇で戦況を見守る指揮官が飛んできたボールを革靴で腕組みしたまま、足元にピタリと止める抜群のテクニックを披露。思わず、すぐ後ろで控えていたベンチ入り選手も笑ってしまったほどの“神トラップ”を海外メディアが動画付きで公開すると、ファンから「ベンチにいる誰よりも巧いんじゃないか」「歴代で最も足元の巧い監督だろう」「スキルは今でも現役トップクラスだ」と話題を呼んでいる。

 “スーツ姿の魔術師”と化したのは、スペインリーグ1部デポルティボのクラレンス・セードルフ監督だった。

 14日のリーグ戦、アスレチック・ビルバオ戦の試合中だった。自軍の選手が高々とクリアしたボールはベンチ方向へ飛んできた。その先に立っていたのが、サイドライン際で戦況を見守っていたセードルフ監督だ。黒のスーツ、白のシャツに青のネクタイをビシッと締め、腕組みをする姿はなんとも凛々しい。しかし、当然、足元は革靴。ボールを避けるのかと思った次の瞬間だ。

 そのままボールを見つめ、タイミングを計ると右足でダイレクトでトラップ。しかも、絶妙にバックスピンをかけ、足元にぴったりと収めてみせたのだ。腕は組んだまま。そんな絶妙なテクニックを見せてもピクリとも表情を変えず、すぐにピッチ上の戦況に視線を移した。しかし、背後のベンチから称賛の声が飛んだのか、一瞬振り返って向き直ると、クールに笑みをこぼした。

 仰天の“神トラップ”の瞬間をスペイン専門メディア「La casa del futbol」公式ツイッターは「デポルティボのベンチはセードルフのコントロールに大はしゃぎ」と題し、動画付きで紹介。映像を観ると、監督の背後でベンチに控えていた選手たちが一様に驚いた顔を浮かべ、その後に思わず笑い出してしまっている。それほど、驚きは大きかったのだろう。

驚きの声続々「最後の、どうだ、と言わんばかりの表情が最高だ」

 映像を観た海外ファンからも続々と驚嘆の声が上がっていた。

「もうピッチに入ってプレーしてくれ!」
「ベンチにいる誰よりも巧いんじゃないか」
「ミランの生ける伝説は永遠に」
「選手たちのリアクションが全てを物語っている」
「簡単でないハイボールを、なんとバックスピンがかかったトラップで処理した。度肝を抜かれる」
「最後の、どうだ、と言わんばかりの表情が最高だ」
「スキルだけで見れば、彼は今でも現役トップクラスだ」
「歴代で最も足元の巧い監督だろう」

 このようにコメントが相次いでいた。

 セードルフ監督といえば、イタリアの名門ACミランの10番を背負い、オランダ代表でも長く活躍した名手だ。指揮官のスーツ&革靴で思い返すのは、かつてJリーグで名古屋のストイコビッチ監督がクリアボールをサイドラインからダイレクトで打ち返し、ゴールに叩き込んだというシーンも思い出されるが、スターにとっては服も靴も関係ないことなのだろう。(THE ANSWER編集部)