昨シーズンの前半戦では、実にホームで7勝7分3敗と強さをみせ、一時はリーグ戦2位にまで浮上を果たしたアイントラハト・フランクフルト。しかしその強さも今は昔。2017年に入ってからのこの約1年間の順位表でみれば、フランクフルトのホームでの順位はリーグ最下位に位置している。

そして週末に行われたレヴァークーゼン戦でも、またしてもフランクフルトは勝利をおさめることができなかった。守護神ルーカス・フラデツキーは「前半は悪かった。レヴァークーゼンの方が明らかに僕たちを上回っていた。リードできたと思うし、逆に僕たちはラッキーだったと思う」とコメント。

「僕たちはもっと、どうボールをコントロールし、そしてパスで安定させていく必要があるのか。そのことを自分たちで考えなくてはならないよ」と言葉を続けた。


しかしフランクフルトのもろさは、何もホーム戦で勝てないことにあるだけではない。実は今シーズン、フランクフルトは69回のコーナーキックから、わずか1得点しかあげられていないのだ。

2015/16シーズンに奇跡の1部昇格を果たし、さらに降格の危機もなく1部残留を果たした近隣ダルムシュタットなどは、そのセットプレーの強さで他クラブとの戦力差をカバーした典型的な例であり、フランクフルトにとって「自分たちで考えなくてはならない」大きなもう一つの課題としてあげることができるだろう。