丸尾末広「少女椿」実写映画に、銀幕デビューの中村里砂が初主演。

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丸尾末広のカルト漫画「少女椿」が、中村雅俊の三女でモデル中村里砂(26歳)主演で映画化されることがわかった。中村は本作が初の演技、映画デビュー、映画初主演となる。

1984年に発刊された「少女椿」は、アニメ映画化されて高い評価を受けたものの、その内容表現から海外の一部地域では上映禁止に。その後、舞台化はされたが、実写映画化は30年もの間に何度か企画が浮上するも、その世界観を描く難しさゆえに立ち消えになってきた。

そうした中、短編映画「ミガカガミ」でモントリオール他、国内外の映画祭で数々の賞を受賞したTORICO監督によって完全実写映画化が実現し、このたびついに完成。演技に関しては初モノ尽くしの主演・中村を支えるのは、演技派として高い評価を受ける風間俊介、アーティストの武瑠(SuG)、グラビアでも話題の森野美咲、若手俳優の注目株・佐伯大地、個性派俳優として注目を浴びる深水元基、そして作家としても活躍する中谷彰宏といった面々だ。

さらに主題歌は、海外で「オルタナティブ・シャンソン」とも評され、歌とアコーディオンで大きな注目を浴びている姉妹音楽ユニット、チャラン・ポ・ランタンが担当している。

映画「少女椿」は、シネマート新宿ほか5月下旬全国順次ロードショー。

☆「少女椿」ストーリー

ある時代の東京。14歳のみどり(中村里砂)は、病気の母親を置いて家を出て行った父親の代わりに家計を助けるため、花売りをしていた。ある日、家に帰ると母親は病死していた。

一人ぼっちになったみどりは、赤猫サーカス団の団長である嵐鯉治郎に拾われる。地方巡業に回るサーカス団には、怪力自慢の赤座、美少年のカナブン、蛇使いの紅悦、足芸の鞭棄、異人の海鼠、蟻男といった個性的で怪しげな連中が顔を揃えていた。その中で下働きするみどりは、苛めにあいながらも健気に毎日を送り、走る列車を見ながら東京の我が家のことを思うのだった。

そんなある日、サーカス団にワンダー正光という超能力を持った男が加入する。苛めにあうみどりを見たワンダー正光は、彼女のことを気にかけて、彼自身が持つ超能力で不思議な光景を見せる。彼の優しさにみどりは次第に心を寄せていく。

ワンダー正光の評判は瞬く間に広まり、サーカス団は連日大入りとなった。だが、団員たちは彼の人気に嫉妬し、みどりを苛める。それを見たワンダー正光は怒り、超能力で団員たちを従わせる。彼はみどりのことを愛していたのだった。それに嫉妬した鞭棄もみどりを力づくで振り向かせようとするが、それを見たワンダー正光は激怒し、超能力で鞭棄を殺害する。その光景を見たみどりはワンダー正光に恐怖を覚え、避けようとするが…。