100万人

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毎年多くの人が訪れる夏のコミックマーケット。今年は初日来場者が18万人と昨年を上回る人数が東京ビッグサイトに足を運んでいる。

現地へのアクセスに欠かせないのが電車だ。会場へ行く際は、ゆりかもめの国際展示場正門か、りんかい線の国際展示場前の2択に限られる。いくつかの駅ではコミケ開催期間中に企画を催したりしているが、中でも毎年SNSで多くの情報が寄せられているのが大崎駅だ。今年は「チャージをしてからコミケに行こう」というポスターや、大崎コミックシェルターのゆるキャラ・大崎一番太郎の声優でもある山口勝平さんの構内アナウンスなどが話題になっている。

そんな大崎駅はJR山手線、JR湘南新宿ライン、JR埼京線からりんかい線へ乗り換える際に利用される駅。そのため、大崎駅を通過する来場者は多いのだが、逆にそのまま素通り、つまりスルーしていく人の数もこれまた非常に多いのだ。大崎駅自ら夏と冬合わせて「100万人がスルー」と表現するという悲しい状況なのだが、実は大崎駅ではコミケ来場者に向けて駅前でイベントを行っていたことをご存知だろうか。

『大崎コミックシェルター』というこの企画はコミケ参加者にも大崎駅に訪れてほしいという思いからはじまったもの。駅前にあるテントを構えた本部ブースでは、ドリンクやビールを販売しているほか、充電や無料Wi-Fiも完備された休憩スペースとしても利用できる。また、周辺の飲食店で使えるクーポン、コミケ割もゲット可能だ。

大崎駅の改札を出ない限り出会うことのないこのイベントだが、国際展示場前へ向かう場合はJRから東京高速臨海鉄道への乗り換えで料金体系が切り替わるので、一度改札から出たとしても運賃が変わらないのだ。

構内の張り紙やアナウンスなど、毎度のごとく話題には上がるコミケ期間の大崎駅。毎度のことながら、夏と冬、年に2度も完全スルーされる大崎駅の気持ちを考えると同情する気持ちも芽生えてくる。

一刻も早く戦利品と向き合いたい気持ちも痛いほどわかるが、体力に余裕のある方は大崎駅で途中下車してみてはいかがだろうか。

大崎コミックシェルター
http://comishel.osakinishi.tokyo/