ブラッド・ピット、ニワトリの権利を訴える コストコ卵論争に参戦
俳優のブラッド・ピットがコストコの卵論争に参戦し、ニワトリの権利を訴えている。ブラッドが同社のCEOクレイグ・イェリネク氏に対し、ケージの中で飼われたニワトリの卵を売るのをやめるよう文章を送ったと CBS News などが報じた。
論争のきっかけとなったのは、動物保護団体「The Humane Society of the United States」が、コストコで売られている卵はパッケージには広々とした草原と農場の絵を描いておきながら、実際にはケージにぎゅうぎゅうに詰め込まれたニワトリが劣悪な環境の下で産んだものだと告発する動画を公開したこと。それを受けて俳優のライアン・ゴズリングがコストコへ怒りの手紙を送り、先週にはコメディアンで司会者のビル・マーが The New York Times にニワトリたちを放し飼いにするよう意見文を寄せていた。
ブラッドは「コストコの卵を産んでいるニワトリたちは、たとえ1羽であっても羽を広げるスペースもないほど狭いケージに5羽以上詰め込まれています。こうした環境にいる動物は筋肉や骨が委縮して動かなくなっていきます」とつづり、だからこそヨーロッパではケージでの飼育が違法になっていると指摘。「コストコの多くの社会貢献には敬服しています。その勇気と誠実さをニワトリたちにも示してもらえないでしょうか? ケージで飼われたニワトリの卵を売るのはいつまでにやめると、明示してもらえないでしょうか?」と訴えている。
CBS News によると、コストコは2007年に放し飼いのニワトリの卵の販売に移行していく旨を発表していたが、いまだ期限は設定されていないという。(朝倉健人)