最初はメフディ・ベナティアだった。次がアントニオ・リュディガーだ。そして、今度はミランダである。インテルはできるだけ早くにセンターバックを獲得したいと望んでいる。

ピエロ・アウジリオSDは以前から水面下でアトレティコ・マドリー所属のミランダの獲得に動いてきた。今では彼がナンバーワンの目標であり、交渉を急ぐタイミングが訪れている。

インテルは選手と基本合意に達している。ミランダは現在、ブラジル代表としてコパ・アメリカに参戦中だが、アトレティコとの話は始まっている。インテルのオファーは1000〜1200万ユーロ(約13億9000万〜16億6000万円)。アトレティコの要求は1600万ユーロ(約22億2000万円)を下回っていない。それほど大きな差ではないが、埋めなければいけないことも確かだ。

ミランダにはミランも関心を寄せていたが、この数日で具体的に動いているのはインテルである。ミランダがエリック・トヒル会長のこの夏最初の補強ともなっても驚くことではない。

だが、なぜアトレティコはミランダのような信頼できるセンターバックを手放すのだろうか? その理由は、ホセ・ヒメネスだ。1995年生まれのウルグアイ人選手である。急成長中の彼はすでにワールドカップやチャンピオンズリーグ、コパ・アメリカのような大舞台でも苦しまないと証明している。

そこに加えて、ミランダのフィジカルの問題から、アトレティコはヒメネスをレギュラーにした。ディエゴ・シメオネ監督は来季、同選手を全面的に信頼するようだ。だがそれは、ミランダにとって面白いことではない。インテルはそれを知っている。そこでミランダの意欲に賭けたのだ。あとはクラブ間の合意だけである。