少し前のことになりますが、故・伊藤計劃さんの遺稿『屍者の帝国』(河出書房新社/刊)が、芥川賞作家・円城塔さんによって書き継がれて出版されたというのが話題になりました。作者の死や他の様々な事情によって作品が書きかけのまま止まってしまうのは珍しいことではありませんし、完成しなかったにしても原稿がとりあえず書き上げられていれば、推敲や編集を遺族か出版社が代行して出版までたどり着くこともあります。し