/産業革命以来、企業は、設備型、開発型、ブランド型と、資本回転率のかけ算商売で効率を上げてきた。だが、関係者が増えれば、収入の期待値も下がり、数を揃えるためのコストの自重がのしかかる。/ひとつ作って、またひとつ。手作業の商売は、足し算で成り立っている。ところが、十九世紀後半の産業革命以降、資本主義とともに巨大な「かけ算商売」が登場してきた。その最初は、石炭や鉄鋼、化学肥料などの産業。国家投資的な