社会主義政権下のルーマニアで生まれ、現在は東北で文化人類学の研究者として活動するイリナ・グリゴレ。現代の日本人には想像もし得ない彼女の体験と独自の視点から見る日本の文化や風景は、物事の新しい見方を気付かせてくれる。※本稿は、イリナ・グリゴレ『優しい地獄』(亜紀書房)の一部を抜粋・編集したものです。ルーマニアの工場だらけの町で暮らした幼少期団地があったのは社会主義の名残を残した小さな工場だらけの町