相手が妻子ある身とは知らず、実母が身ごもった子だった。「流産させられそうになったのに生まれた“運の強い子”なの」実母のその言葉をエネルギーにして逆境を生き抜いた。子どもがいなかった姉夫婦に2歳で引き取られ、中学1年生になるまで事情を知らずに育った。生みの母と育ての母、2人を生涯不自由させないため、“美川憲一”でいるために、恋人との結婚と父親になる選択肢を捨てた20代。76歳の誕生日を目前に語った、これ