学校いじめの被害者側が、弁護士を立てずに、加害者を訴えて勝訴するという裁判がこのほどあった。かれこれ20年以上、いじめの取材をつづけているが、こうした「本人訴訟」はめずらしい。被害にあった男性は、いまだに精神的なダメージを引きずっているため、裁判で奮闘した母親が取材に応じた(ライター・渋井哲也)。●きっかけは、スマホが壊れたことだった原告は、関東地方の高校に通っていたシンジくん(仮名)。被告は、同じ