薬物依存症は「回復できる病気」だという認識がすこしずつ広まりつつある。一方で、覚せい剤や大麻などの違法薬物を使うことは「犯罪」でもある。そのため、当事者はもちろん、その家族も治療や支援につながりにくいと指摘されている。薬物の問題を抱える人たちのなかには、子どもをもつ人も少なくない。子どもたちのために、なにができるのだろうか。薬物依存症に詳しい松本俊彦さん(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究