取材・文:山本加奈構成:編集部今回から始まるこのコラムは、映像作品におけるモノつくりの解像度を追いかけていく。まずは、是枝裕和監督作「万引き家族」を取り上げてみたい。同作品は、第71回カンヌ国際映画祭で、最高作品賞となるパルムドールを受賞した。日本映画がパルムドールを受賞したのは1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来、21年ぶりだ。是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る本作を