主人公は、夫に先立たれ子どもとは疎遠でひとり暮らしを送る74歳の桃子さん。彼女の内なる声を通し、新たなる老いの境地を描いた話題作が若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』。63歳で第54回文藝賞と第158回芥川賞を受賞した本作は、若竹さんのデビュー作でもある。【写真】直木賞受賞の門井慶喜さんと悲しみを客観視する視点によって描いた「ひとりのおばあさんの経験を通して、その人が考えたり感じたりした“おばあさ
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主人公は、夫に先立たれ子どもとは疎遠でひとり暮らしを送る74歳の桃子さん。彼女の内なる声を通し、新たなる老いの境地を描いた話題作が若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』。63歳で第54回文藝賞と第158回芥川賞を受賞した本作は、若竹さんのデビュー作でもある。【写真】直木賞受賞の門井慶喜さんと悲しみを客観視する視点によって描いた「ひとりのおばあさんの経験を通して、その人が考えたり感じたりした“おばあさ