香港メディアの鳳凰網は６日、旅行は中国人にとって実は「極めて危険な行動」であるとし、なぜならどの国を訪れたかで自分の興味や関心が他人に分かってしまうからと論じる一方、中国を訪れる外国人観光客が減少したことは懸念すべき事態だと論じた。（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

写真拡大

　香港メディアの鳳凰網は６日、旅行は中国人にとって実は「極めて危険な行動」であるとし、なぜならどの国を訪れたかで自分の興味や関心が他人に分かってしまうからと論じる一方、「中国を訪れる外国人観光客が減少したことは懸念すべき事態だ」と論じた。

　記事は、花見のシーズンを迎えた日本において、中国人観光客が急増していることを紹介し、日本政府が３月に中国人観光客に発給した査証（ビザ）の件数が２６万８０００件に達し、前年同月に比べて２．５倍に達したと伝えた。

　さらに、１-３月に日本を訪れた中国人の数は６９万人に達したと紹介し、花見に最適な公園は大量の中国人で溢れかえったと伝え、周辺のホテルの稼働率は９割を超えたと紹介。「一部のホテルでは平時の３倍に価格が跳ね上がったほど」とも伝えた。

　続けて、日本を訪れた中国人は同胞であるはずの中国人から批判されることになったとし、中国人観光客が大挙して日本で花見をしているとの報道に対し、中国人ネットユーザーから「中国にだって桜はあるのになぜ日本に行くのか」など、極めて多くの批判が寄せられたと伝えた。

　記事は、「中国人は過去においては外国人に差別されていたが、現代では中国人が中国人を差別し、批判するようになった」と指摘し、中国人ネットユーザーが「中国にだって桜はあるのになぜ日本に行くのか」と批判した背景には旅行目的地としての中国の魅力が薄れていることに対する焦りがあるのではないかと考察。

　続けて、２０１３年に中国を訪れた外国人観光客は初めて前年割れとなったことを指摘する一方、国外に旅行に出かける中国人は増加し続けていると指摘し、「国外でマナーを批判される中国人が増えると同時に中国でお金を使ってくれる外国人観光客が減少していることは懸念すべき事態」と論じた。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）