英議員が55歳ダンサーを人違い「バロテッリが議会を傍聴に来た」

写真拡大

 リヴァプールに所属するFWマリオ・バロテッリが、イギリスの国会議員から人違いを受けるという珍事件が発生した。イギリス紙『テレグラフ』など各紙が報じている。

 10月30日、イギリスの国会議員は同国の薬事政策に関する会議を開いていた。しかし、この会議が思わぬ内容で取り上げられることとなった。

 同日、保守党のガイ・オッパーマン議員は自身のツイッターを更新し「リヴァプールのストライカー、マリオ・バロテッリが薬事政策会議を見に、下院の傍聴席に来ていた。きちんとしたスーツにピンクのシャツをまとってね」とつぶやいた。この一報に、ジャーナリストたちは、つぶやきの信憑性に疑問を持つものと、「バロテッリはいつも突拍子もないことをするから」と信じるものに分かれていた。

 しかしすぐに、これは間違った情報であることが明らかになった。リヴァプールは、バロテッリが議会のあるロンドンのウェストミンスターから約350km離れた、クラブのトレーニンググラウンドで練習をしていたことを発表。

 さらに、オッパーマン議員にバロテッリと間違えられたのは、55歳のダンサー、ケン・ハインズ氏であることが明らかになった。『テレグラフ』の取材に対しハインズ氏は「私はただ座って議会を傍聴していたんだ。そうしたら何人かの議員が、私に『バロテッリですか?』と聞いてきた。私は彼らに失望しながら『違います』と言ったよ。ただバロテッリは偉大な人物だし、彼のような方に連想されるのは名誉なことだ」と語り、失望と名誉が入り混じった複雑な心境を明かしている。

 同氏はイギリス国内でも最貧行政区の1つとして知られる、ロンドンのハーリンゲイ特別区の薬物監視組織の会長も務め、状況の改善に取り組んでいるが、金髪のモヒカンという容姿が目立ったのか、思わぬ人違いを受けてしまった。

 一方バロテッリは、10月28日のキャピタル・ワン・カップ4回戦のスウォンジー戦で、国内戦初得点を決め、1日に行われるプレミアリーグ第10節のニューカッスル戦で、リーグ戦初ゴールを目指す。