IBMがx86サーバ事業を23億ドル(約2400億円)でLenovoに売却することで合意したと発表しました。今回の合意によって、LenovoはIBMのx86サーバ事業の関連資産・特許権利・開発/販売業務、そして約7500人の全従業員を引き継ぎ、企業向けのサーバ業務に本格的に参入することになっています。

IBM News room - 2014-01-23 Lenovo Plans to Acquire IBM’s x86 Server Business - United States
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/43016.wss


Lenovo Agrees to Buy IBM Server Business for $2.3 Billion - NYTimes.com
http://dealbook.nytimes.com/2014/01/23/lenovo-buys-ibm-server-business-for-2-3-billion

IBMがLenovoに売却するのは、x86サーバ「System x」・ブレードサーバ「BladeCenter」「Flex System」などで、「Power Systems」や「Storage Systems」などのメインフレーム製品は引き続きIBMが所有することになります。Lenovoは買収金額である23億ドル(約2400億円)のうち約20億ドル(約2070億円)を現金で、残りをLenovoの自社株をIBMに割り当てて支払うとのこと。

Lenovoのヤン・ユァンチンCEOは「LenovoはPC事業と同様にサーバ事業でも大きな成功を収められると確信している」と買収に関してコメント。LenovoとIBMは2013年にもサーバ事業の買収について交渉していましたが、IBMが40億ドル(約4140億円)を要求するなど金額面で折り合いがつかず、合意に至りませんでした。Lenovo以外の売却先としてDellや富士通も候補に挙がっていたとのことです。

By Lincoln_Wong

ニューヨーク・タイムズによると、IBMは今後サーバなどのハードウェア事業からクラウドサービスやソフトウェア事業に転換していく見通しです。サーバ事業を買収したLenovoは2013年にPCのシェアで世界一を達成。モバイル事業も好調で、中国ではサムスン電子に次いで2番目に大きなスマートフォンブランドであり、アメリカへの進出を発表していました。