JINSが新プロジェクト 店舗壁面を現代アート発表の場に

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 「JINS(ジンズ)」を展開するジェイアイエヌが、店舗の壁面を現代アーティストの新作発表の場とする「JINS ART PROJECT(ジンズ・アート・プロジェクト)」を立ち上げた。プロジェクトの第1弾には、森美術館10周年記念展「アウト・オブ・ダウト展ー来るべき風景のために(六本木クロッシンング2013)」に参加中の泉太郎(いずみ・たろう)が起用された。

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 「JINS ART PROJECT」は、ジェイアイエヌの代表取締役社長 田中仁がマネックス証券株式会社主催の現代アートの公募プログラム「ART IN THEOFFICE 2013」の審査に参加し、そのコンセプトに共感したことをきっかけに独自のプロジェクトとして始動。プロジェクトを通じてアーティストを支援し、来店客に「JINS」のメガネに対する新しい発見や親近感を持ってもらう狙いがあるという。

 第1弾は吉祥寺ダイヤ街店の壁面が使用され、泉太郎による「視覚とメガネの関係を表現する」という視点からクレヨンで描かれた2作品を展示。同氏は「今回の作品はまずメガネを通して作品を描き、その後はずっとメガネを外した状態で絵との距離を置き、見えたままを写し取る行為を繰り返して描きました」とコメントしており、視覚に制限を加えるマイナスの行動を利用した「ウインクライオン」と、色に浸食され変化していく図像を表現したという「北極」を制作した。

 泉太郎は1976年奈良県生まれ。2002に年多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。東京国立近代美術館や国立国際美術館、森美術館、ヨコハマトリエンナーレなど国内の美術館や国際展覧会に出展し、ヨーロッパやアジアをはじめ、海外の展覧会でも作品を発表している。

■JINS
 http://www.jins-jp.com/