一昨年の大震災以降、「家族の絆」が強く意識されるようになり、結婚相手に同郷の人を選ぶ傾向が強まっているように感じられます。主な理由は「実家に帰省しやすい」こと。今回は、こうした「地元志向」について、恋愛・結婚マッチングサイト「match.com」の調査を元にレポートします。

調査は、故郷を離れて暮らす20〜44歳の独身男女289人を対象に2013年7月に実施されたもの。地元志向は特に女性において顕著で、結婚相手の出身地や実家の場所について気にするか、という問いに対して、男性は「気にする」「やや気にする」の合計が36.8%だったのに対し、女性はおよそ6割が結婚相手の出身地を気にしていることがわかりました。

将来的に地元で暮らしたいか、という問いには、全体の37.4%が「はい」と答えており、「いいえ」と答えた24.9%を上回る結果となりました。理由としては、「老後は生まれ故郷でゆっくり過ごしたい(29歳女性)」といったセカンドライフにUターンしたいというものに加えて、「親の面倒をみないといけない(35歳男性)」など、介護などのサポートを想定した回答もありました。

同郷の相手と結婚するメリットを尋ねる問いでは、「実家に帰省しやすい」(26.4%)、「価値観が似ている」(23.5%)、「親近感がある」(19.0%)などの理由が挙げられました。特に女性は「実家に帰省しやすい」ことを重視しており、33.8%と高い割合を占めました。

いま人気のドラマ「あまちゃん」には「地元に帰ろう」という劇中歌があり、これも昨今の地元志向を反映しているのかもしれません。Uターン願望があるのなら、地元でのお見合いや、地元開催の婚活パーティーや街コンへの参加といった「ふるさと婚活」を検討してみてはいかがでしょうか。

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画像出典:match.com(マッチ・ドットコム ジャパン)

※@nifty恋愛・結婚からの寄稿です。

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