セルジオ越後氏「カバーニがいたらもっと失点していた。南アフリカW杯前より状態は悪い」

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 14日、宮城スタジアムで日本代表がウルグアイ代表と戦い、2─4で敗れた。柿谷曜一朗が先発するなど、東アジアカップを経ての新戦力の融合というテーマに注目が集まった試合だったが、フォルラン、スアレスら強力FW陣を擁するウルグアイの前に次々失点を重ね、香川真司、本田圭佑のゴールで一矢報いたものの、世界の強豪との差を改めて感じさせられる内容だった。

 試合後、解説者のセルジオ越後氏がサッカーキングの取材に応じ、次のように語った。

「4失点で済んでまだマシだった、という試合だ。(エディソン)カバーニが来ていたらもっと大変なことになっていた。コンフェデ杯でも同じ光景を目にしたが、これが世界のトップレベルを相手にした時の、日本の実力だ。この3年間、このレベルの相手との試合をしてこなかっただけで、今日の結果に驚きはないね。アジアで勝って、スター気取り、祭り上げ報道をしているうちは、全然ダメだ」
 
「問題なのは、このチームでは世界相手に通用しないという現実が、W杯本大会まで1年を切ったタイミングで知らしめられたことだ。ここから10カ月で追いつけるかな? 散々叩かれていた南アフリカW杯前よりも状態は悪いかもしれない。あの時のように、引いて守ってカウンターのチャンスを窺う、という戦い方にシフトする以外、現状では打開策が見当たらないね」