季節で変わる、住宅選びのポイント

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物件を内覧しに行く季節によって、物件をチェックする視点は実は異なります。

また春、夏、秋、冬それぞれの季節ごとに、物件から感じる印象も異なります。

建物の種類や構造、環境が季節によってどのように変化するのか、内覧前にぜひチェックしてみてください。

■春の住宅見学は、花粉チェックに適している地方によっても異なりますが、秋よりも日照時間が長く、台風などの災害が起こりにくいのが春の特徴です。

また空気が乾燥しやすい、風が強くほこりがたちやすい、花粉が飛びやすい季節といえるでしょう。

風が強い春は、部屋を閉め切ってみて花粉が入りこむ隙間がないかどうかチェックするのに適しているといえます。

■夏の住宅見学は、防災チェックに適している近年、猛暑が夏の話題となることが多いですが、夏は雷や台風などの天災が増える季節でもあります。

特に関東から南の地域にお住まいの方や、都市部で猛暑になりやすい地域では、これから購入する住宅が猛暑でも快適に暮らせそうか、災害に強い物件なのかどうかを一番確かめやすい季節といえます。

特に鉄筋コンクリート造りのマンションであれば、夜間の室温はチェックしておきたいポイントです。

猛暑の夜では昼間コンクリートにためた熱が室内に放出されることもあるため、夜間のエアコンの効きやすさは、可能であれば実際に確かめておきたいところです。

また豪雨が発生しやすい夏場は、土地の水はけの良さを確認するチャンスといえます。

水はけの悪い場所で一戸建てを購入してしまった場合、浸水被害で家がダメージを負ってしまうこともあります。

■秋は冬の室内が予測しやすく、地域によっては夏場も予想できる春・夏よりも日照時間が短く、春よりも風が弱いのが秋の特徴です。

日照時間も短くなるため、冬の室内温度が予測しやすくなります。

また、地域によりますが、最近では残暑が長引き降雨量が多い傾向にあるため、9月10月頃であれば夏場の室内温度や災害面での問題が予測しやすいかもしれません。

■冬の住宅見学は、冬の時間が長い地域でチェック項目多数一年の中で最も寒い季節が冬です。

住宅の気密性・断熱性を確かめるには冬が一番適している季節といえます。

また今年は首都圏でも大雪が発生しており、雪への影響を確かめやすいといえるでしょう。

一戸建ての日照時間がどれだけ確保できるのか把握するのにも、冬は適しています。

日照時間によって、冬場の洗濯ものの乾き具合も変わってきます。

また、北国にお住まいの場合には、冬に住宅をチェックするポイントは多くあります。

屋根の形状をはじめ落雪対策にどのような点が工夫されているか、凍結や結露がないか、暖房設備は整っているか、地盤の凍上はないかなど、冬でしか確認できないポイントが他にも多数あります。

その季節でしか確認できないポイントもあれば、予測がむずかしいこともあります。

まずは住宅購入に重視しているポイントが確認しやすい季節に、見学時期を設けることが大切だといえるでしょう。