(対局する)三浦八段に失礼がないよう無事一局を終えたいです」とコメントした。

GPS将棋に対する三浦弘行八段は、棋聖を獲得した経験を持つA級棋士(名人への挑戦権を争う10名のトップ棋士)の一人。

ニコニコ生放送にも将棋解説などで出演し、ニコニコユーザーからは「みうみう」の愛称で親しまれている。

コンピュータとの対局を引き受けた理由について、三浦八段は「私が引き受けなくてもA級棋士の誰かがやらなければいけない。

それなら今のうちにやっておこうという気持ちがありました」と述べ、「正直、GPS将棋とはやりたくなかったです(笑)。

私がやる時点で(他のメンバーが)勝ち越してくれていると思いますので……」と笑いを交えながらコメントした。

質疑応答では、記者から「コンピュータ側は対局相手の棋士の棋譜を使って研究できるが、コンピュータには棋譜がなく研究しにくいため棋士にとってハンデとなる。

最新バージョンでなくとも、ソフトを事前に棋士に提供する方がフェアではないか」という意見が飛び出し、これにドワンゴ川上氏は「(棋譜の研究以外にも)コンピュータの方が体力の消耗がないなど人間よりも有利な点があります。

今後、コンピュータとの対局ではフェアになるようバランスをとるルールを作るべきかもしれません」と回答。

ソフトを事前に提供するかどうかという問題に関しては、この場では結論は出なかったが、今後対局がスタートするまでに調整するとした。

ついに現役トップ棋士が参戦した電王戦。

来春3月23日、戦いの火蓋が切って落とされる。