秋風とともにこういう話題が増えてくる。今期は、名の通った前主がキャリアを終えるケースが増えそうだ。

kobayashihiro-20120920




小林宏は、春日部共栄高校から96年ドラフト4位でロッテに入団。以後4シーズンはほぼマイナー暮らしだったが、2001年に頭角を現した。当時は先発を試されながらも中継ぎが多かったが2005年にローテーションに定着、以後5シーズンで4度二けた勝利を挙げた。球速は普通だが、変化球のコマンドが良く、安定感のある投手だった。

しかし2008年から成績が落ち始め、2010年に再びクローザーに転向、一流とは言えないが、まずまずの成績を残した。

シーズン終了後海外FA権を行使してMLB移籍を画策したが、MLBからのメジャー契約でのオファーはなかった。

2011年は2年契約で阪神に移籍、酷使が続いていた阪神救援陣にこの投手が入ることで、負担軽減することが期待されたが、しばしば逆転打を喫するなど期待に十分に応えることはできなかった。

そして、契約最終年の今年は今まで1軍登板機会がないまま戦力外となった。ファームでは24試合52.1回を投げ2勝4敗2SV、ERA3.44だった。

2010年終了時点でMLBからメジャー契約のオファーがなかったのは、成績が明らかに下り坂だったことと、この投手には、自己管理がやや緩いという評価があったからではないかと思われる。

阪神は通算成績を評価して2年4億円の契約を結んだが、フロントの失敗に終わった。