[読了時間:4分]
05) 米Facebookがメール、ショートメッセージ(SMS)、インスタントメッセンジャー(IM)を統合した新しいメッセージサービスを発表した。Gmailキラーとうわさされたサービスの発表だったが、Google対抗色は一切打ち出さなかった。

 発表によると、相手によって、メール、SMS、IMとメッセージの出し方を使い分けなければならない状況を打破するサービス。ポイントは3つ。

 1. メッセージのコーナーから、相手に合わせてメール、SMS、IMのどの形でも送受信できるようになる。Facebookは、希望者に@facebook.comのアドレスを提供し、Facebookユーザーでない人ともメールのやり取りができるようにする。

 2.メッセージはSMSの過去ログのように、友人ごとに過去のやり取りがすべて時系列に表示される。メッセージの形がメール、SMS、IMのどれであれ、同じ過去ログ上に同列に表示される。

 3.メッセージは、「メッセージ」「その他」「スパム」の3種類に分類される。「メッセージ」は「友人」「友人の友人」からのメッセージのみ。それ以外のメッセージは「その他」に入る。スパムメールは「スパム」に。ソーシャルグラフ(人間関係データ)をベースにメッセージをフィルタリングする仕組みだ。

 発表ではMicrosoftのOfficeとの統合の話は一切でなかった。ただうわさ通り、Microsoft WordやExcelのファイルをその場で見ることができるようになるもようで、Microsoft側ではOffice Exec - Office + Facebook = Easily share your ideas and documents with friendsと発表している。

 米国のメディアやブログは、事前の「Gmailキラー発表か」といったトーンとは一転、米TechCrunchはFacebook’s Modern Messaging System: Seamless, History, And A Social Inboxといったシンプルな表現や、SocialBeatのFacebook’s Mark Zuckerberg: “This is not an email killer” | VentureBeatのような事前の報道を否定するような論調のものが多い。続きを読む

■最新記事
PlayStation3『torne』でテレビがソーシャルメディア化、ニコ動っぽくツィート表示 【増田(@maskin)真樹】
MyspaceがFacebookの軍門に下った【湯川】
ツイッターが独自の解析ツールをアルファ試験中。ツイッターをマネタイズする方法は100万通りある? 【三橋ゆか里】
グリー成長率4210%、成長企業ランキング2年連続首位
Chrome OSはキーボード付きデバイス向けに2,3ヶ月後に完成【湯川】