――8曲目に「Oh FRIEND」という曲がありますが、よく「類は友を呼ぶ」というように、皆さんの周りには割と自分と近いタイプの仲間が多いのか、それとも交友関係はバラバラだと感じますか?

徳永:僕は近所の人達なんですけど、普通のサラリーマンの人とか、とにかく異業種の方が多いですね。当然ミュージシャンの友達もいますけど、普段よく家に遊びに行ったり、酒を飲んだりするのは普通のサラリーマンだったり、バーを経営されている方とか、お店をやってるとか、本当に色んな商売の、同世代の普通の方ですね。

――別に、音楽の話をするでもなく。

徳永:音楽の話は、まずしないですね。どこの店が美味いとか安いとか、今度バーベキューに行こうかとか。たまにお互いに「景気悪くてさー」とか「どのくらい景気悪い?」みたいな話をして(笑)。

――歌詞に、音楽の世界だけで生きている人にはあまり接点が無いような言葉が出てくるので、どんな交友関係なのか不思議だったんですよね。吉本さんは音楽以外にレース活動もされていますが、音楽と車以外の方も多かったりするんですか?

吉本:メチャメチャ多くて広いですね。世界を飛び回ってる人間から、もう今日は金が無いから吉野屋1回だけだったとか、そういう連れもいますし(笑)。僕は幼い頃からなんですけど、年上の人と付き合うことがすごく多いですね。だから、すごくマセたガキだったと思うんですけど、15歳ぐらいの時には多分もう25歳以上ぐらいの、経験も自分より多い人達とばかり付き合っていたんですよね。もう全然違うジャンルの人達と一緒に話をするだけでも新しい意見だったり、100人いたら100人の意見が聞けたり、色んな人と会うのはすごく面白いですよ。1番年上の友達は昨日も夜に会ったんですけど、50代で僕の母親と同い年で(笑)。もちろんその中には仕事の絡みもあるんですけど、いつもすごくバカなことを一緒にして遊んでもらってるんですよ。

大田:僕はあまり自分からしゃべりかけることが出来ない、無口な方なので、ずっとガンガンしゃべってくれる人がすごく好きで、そういう人が集まるんですけど。そういう人に僕のことを言わせると、「聞き上手だ」って言うんですよ (笑)。だから多分、しゃべりやすいという。東京の友達は、僕がもう20歳ぐらいの時から、違う夢だけど一緒に夢を目指して。今、叶った人もいたり叶わない人もいたり、そういう友達が多いんですけど。大阪って、ある程度年をとってから行ったので。基本的にはミュージシャンの仲間が集まるんですけど、多いのは言い方悪いかもしれないけど「バカ長男」というかですね(笑)。「俺、長男なんだよな」と言って、音楽をやってたり。親がいて自分は長男なのに、好きなことをやってる人が意外に多いです。僕もそうです(笑)。

――毎回思うんですけど、今回は徳永さんが全部の曲を書いていて、この曲は誰が歌詞を書いて、誰がリードを歌うかは、どのようにして決まっていくんですか?

徳永:大体ですね。「大体、吉本君かな?」みたいな(笑)。とりあえず1回歌ってみて、「何か違うな」ってなると、みんなそれぞれ歌ってみたりして。歌詞は大体、僕が「書いて」って割り振るんですけど、ちょっとアイディアがまとまってなかったら「じゃあ俺、今度考えてみるよ」とか「これ吉本くん」「大田さんやってみる?」とかフレキシブルですね。あまり決め込んでやらない。

――誰かが書いた歌詞に対して、他の2人が意見を出されたりしますか?

徳永:スタジオで結構。

吉本:歌を入れながら、やりますよね。

徳永:歌ってみないと分からないからね。

――その中で言うと、今回歌詞で1番苦労した曲は?

徳永:「笑うが勝ちや」?

吉本:いや、あれは結構スムーズに(笑)。

徳永:でも結構、歌詞や歌い回しを変えたり、散々やったんですよ。

大田:「DESIRE」とかも結構。

徳永:何回も歌ってやりましたね。

――逆に、1番スムーズに出来たのはどの曲ですか?

大田:やっぱり1番最初の「FRONTIER」じゃないですかね。あ!でも「FRONTIER」も最初はAメロを吉本君が歌ったり。

徳永:どこで誰が歌うかというのを散々やって、4パターンぐらい作ってたよね。

大田:それを考えると…。

吉本:多分「笑うが勝ちや」ですよ。その日に出来たので(笑)。