新EXC世界ミドル級王者となったロビー・ローラー。アグレッシブなファイトで、UFCでも人気者だった

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9月15日(土・現地時間)、エリートXCとICONスポーツ、そしてランブル・オン・ザ・ロックの合同イベントEXC「Uprising」がハワイ州ホノルルのブレイズデール・アリーナで行なわれ、メインでICONミドル級王者ロビー・ローラーが、EXC世界ミドル級王者ムリーロ・ニンジャに挑戦、3RTKO勝ちで新王者となった。

EXCは、今年の2月にフランク・シャムロック×ヘンゾ・グレイシーをメインに、ボクシング中継で名を売ったSHOWTIME系列でPPV中継され、全米ケーブルネットではノーPPVで人材育成大会「Sho−XC」を開催。英国ケージ・レイジ、韓国スピリットMCに資金参加するなど、UFCの対抗馬として活動の規模を広めている。

挑戦者サウスポーのロビー・ローラーは、試合前から宣言していたように、スタンド勝負をシュートボクセ所属のニンジャに仕掛けた。攻勢を許したニンジャは何度となくテイクダウンを試み、寝技に持ち込もうとするが、腰が強いローラーをグラウンドに持ち込めないまま、パンチを受けるシーンが多くなる。迎えた3R、ローラーの左ストレートでダウンを喫したニンジャは、そのまま鉄槌攻撃を受けてレフェリーが試合をストップ。2分4秒TKO負けとなり、初防衛戦に失敗した。

「今夜は、距離を上手くとることができ、思い通りの試合ができた。2Rが終わったとき、インターバル中にKOするってセコンドに伝えていたんだ。寝技に持ち込まれたって、パンチで反撃できると思っていたよ。かなりのダメージを与えていたからね」と新王者。今後もEXCに出場し、SHOWTIMEのPPV中継への出場が見込まれているが、果たして次期挑戦者は誰になるのか? この日、福田力をスプリット・デシジョンで下したジョーイ・ヴィラセニョール、あるいはヒザの負傷が癒えたフランク・シャムロックの登用はあるのか? 決して層が厚いわけでないEXCのミドル級戦線、挑戦者選びが難航しそうなほど、磐石の強さを見せつけたロビー・ローラーの戴冠劇であった。