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 ◇女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城(2026年4月2日 静岡県 葛城GC山名C 6510ヤード、パー72)

 午前組が競技を終え、ルーキーの伊藤愛華(18=明治安田)が強風の中、3バーディー、ノーボギーの69で回りトップに立った。

 年間女王の佐久間朱莉(23=大東建託)が首位に並んでいる。

 開幕から3戦連続で予選落ちしていた伊藤が反転攻勢の足が掛かりをつかんだ。

 この日は正午過ぎに最大風速9・1メートルを記録。“風が吹くと難しい”と言われる葛城でボギー無しの3アンダーをマークして見せた。

 「風が苦手で、雨と風のどちらが良いかと聞かれたら、雨の方がという感じだったんですが、今回は風の中でもうまく回れました」

 昨年のプロテストでトップ合格を果たし、新人戦で2位となった注目のルーキー。だが開幕戦前から調子を崩し、前週のアクサ・レディースまで一度も決勝ラウンドに進めずミニスランプに陥っていた。

 「自分の気持ち面的にも、技術面的にも本当にどん底くらいな感じまでいきました。みんなに応援してもらって、その期待に応えられない。いろんな気持ちもあって、悔しいなと思いながらやっていました」

 勝ち気な性格が持ち味だが、開幕からツアーの洗礼を浴び「(予選落ちのたびに)泣いていました」と振り返る。

 転機になったのは、今大会前にメンタルと技術のズレを修正できたことだった。元々、持ち球がドローだったが、気づかないうちにスライスを打つ軌道になっていた。しかし、ジュニア時代から指導を受けている重田栄作コーチのアドバイスで問題点を洗い出し「自分が打ちたい球とスイングを整理した」ことでショットの精度を取り戻した。

 さらにメンタル面も思考方法を変えたことで、落ち着いてプレーできるようになった。「良かった時は目の前の一球に集中できていた。でも最近はいろんなことを考え過ぎていた。そこをもう一度整理して“目の前の一番近いところに集中してやれば良いんじゃない”と言われました」とアドバイスされた通りにプレーした。

 インスタートのこの日は15、17番で2メールのバーディーチャンスを沈め、16番で第2打を左に外して2メートルのパーパットを残したが、慌てることなくしっかり決めてピンチをしのぎ、ホールアウトした時点でトップでフィニッシュした。

 「まだ初日が終わっただけ。やっと自分の思うようなプレーができたので、あしたもしっかり納得のできるプレーを最後までできたら良いなと思います」ツアー4戦目で最高のスタートを切り、今週は悔し涙とは無縁の週末を過ごすことができそうだ。