リヨンがまたしても立ち直りのきっかけを逸した。1月31日のフランス杯マルセイユ戦に続き、4日リーグ・アン第23節のトロワ(16位)戦にも敗れた。リーグ戦では今シーズン4敗目。昨年12月17日以来勝ち星がない。過去5試合の戦績は3敗2引き分けと最大のピンチを迎えている。

 リヨンのウリエ監督は試合後、レキップ紙に「まだ安心している。調子は戻るだろう」と過去数試合変わらぬコメントを繰り返した。3週間後に迫ったチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦(対ASローマ、2月21日)を懸念する声に対しては、「まったく異なるタイプの試合。有利な展望は変わらない。全員の巻き返しに期待している」と答えた。

 主将のジュニーニョも監督と同様、「モチベーションに問題はない。いいチーム状態の時とそこまで変わらない」と懸念を払拭したが、「おそらく、90分間もう少し注意が必要だろう」と集中力の持続を課題に挙げた。

 リヨンがひとたび勢いに乗れば再び「常勝軍団」の姿を取り戻すであろうことは、まだ誰も疑っていないが、次の相手は3連勝と好調のロリアン。来季CL出場圏内にあと5ポイントと意気上がるチームだけに、苦しい一戦になりそうだ。