【特集】ウクレレ漫談で詐欺被害防止へ 笑いを交えて詐欺の手口を伝え続ける元警察官 秋田
止まらない詐欺の被害を1件でも減らそうと、ウクレレを奏でながら漫談をする元警察官がいます。
困っている人を放ってはおけない正義感を胸に、笑いを交えて詐欺の手口を伝え続ける姿を取材しました。
■元警察官の自分に何かできることはないのか
ウクレレ漫談師「人星亭喜楽駄米」の名で、県内はもちろん全国各地にも出向く秋田市の戸島洋さん70歳。
詐欺の手口や注意点を笑いを交えて多くの人に届けています。
しかし退職後、年々増え続ける詐欺の被害に心を痛めていたといいます。
元警察官の自分に何かできることはないのか。
ふと思い出したのが、余興でウクレレを弾いて笑いをとった日のこと。
困っている人を放ってはおけない正義感が戸島さんを突き動かしました。
戸島さん
「1個でいいから笑ってもらって、1個でいいから勉強なったなってことがあればそれでいいんじゃないのかなと思って」
■日々変化する詐欺の手口を漫談で伝える
戸島さんが警察官だった2014年と、去年2024年の特殊詐欺被害を比べると、この10年で被害件数は2倍以上に、被害額は約3倍となり9億円余りにのぼっています。
日々変化も続ける詐欺の手口。
その注意点を伝えるため戸島さんは4年前から詐欺の話を漫談に取り入れ始めました。
警察からの依頼もありますが、町内会など地域の交流会への出演が大半です。
この日出演するのは戸島さんだけ。
みんな漫談を楽しみに集まりました。
記者
「詐欺にひっかからない自信はある?」
参加者
「あり、ありま…と思うんだけどね。みんな投資投資で出るから私はそういうのに全然興味もないし。なんでひっかかるんだろうな~とは思いますね」
参加者
「詐欺には注意しましょうねってことを毎週話し合ってますから大丈夫だと思います」
参加者
「ネットとかやれないのでまず携帯だけです。あんまり騙されにくい方かもしれない」
大丈夫と思っている人でも詐欺の被害に遭っている人がいる。
戸島さん
「こんな感じです、今日もがんばります!」
警察官の制服とはまったく違う衣装を身にまといステージへと向かいます。
■犯罪に巻き込まれそうになった時ふと思い出して
演奏や歌で変化を付けながら約1時間の演目です。
大笑いはなくても思わず笑みがこぼれるようなとりとめのない話。
今年、県内の詐欺の被害は先月末時点で、過去最高となった去年をすでに上回っています。
いつか犯罪に巻き込まれそうになった時ふと思い出してほしい。
戸島さん
「犯罪に遭って気持ちのいい人はいませんからね。ましてや詐欺って人の良さだとか人の弱みだとかつけ込む嫌な犯罪じゃないですか。正直に生きたいですよね」
止まらない詐欺の被害を1件でも減らすために。
戸島さんはウクレレ漫談で地域に笑顔を届け続けます。
