「佐々木朗希がドジャースと契約成立」――令和の怪物の怪情報も 米専門サイトが“荒唐無稽”と警鐘を鳴らす狂騒曲化

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メジャー移籍に向けて本格的に動き出した佐々木。日本球界の怪腕を巡ってはさまざまな噂が飛び交っている。(C)産経新聞社

 今月9日にロッテが佐々木朗希のポスティングシステムでのメジャー移籍を容認。これにより、令和の怪物を待ち受けていた全米に小さくない衝撃が駆け巡った。

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 今オフのメジャーリーグのFA市場は、契約金が最低6億ドル(約928億円)と見込まれるフアン・ソトをはじめとする大物も多い。投手陣だけにフォーカスしてもブレイク・スネルやコービン・バーンズ、マックス・フレイドなど実力派が少なくない。

 その中で、佐々木の存在は異彩を放つ。MLBの労使協定で決まった国際選手獲得で年間500万ドル(約7億2500万円)に制限される“25歳ルール”の対象となる23歳は、特大のポテンシャルとは裏腹にバーゲン価格であり、多くの球団からの関心を集めている。

 全米中に旋風を巻き起こしている佐々木を巡っては、ありとあらゆる“噂”が乱立。米メディアでは怪情報の真偽を巡った報道も飛び出している。

 日夜ドジャースのあらゆる情報を発信する専門メディア『Dodgers Way』は、現地時間11月14日に「荒唐無稽な日本のウワサ。ロウキ・ササキとドジャースの契約が成立した」と銘打った記事を掲載した。

 佐々木について「ソトがいなければ、ササキがFA市場で圧倒的な人気銘柄になっていただろう。ササキを巡る市場にはソトにはない魅力がある」と説く同メディアは、「日本では本人がロサンゼルスでの契約に照準を合わせており、すでに合意しているという新たなウワサが浮上した」と報道。X上で佐々木の写真とともに「すでにドジャースと契約を結んでいる」と綴った日本発と思われる投稿を問題視した。

 現時点で国際ボーナスプールを30球団で最も有するドジャースは、佐々木獲得の最有力候補と見られている。そうした現況をふまえた『Dodgers Way』は、「ドジャースファンが興奮しすぎる前に、この時点で『契約合意した』という主張が何かの形で立証されるかどうかを知る方法はない」と断言。そして、こう警鐘を鳴らしている。

「日本の大手メディアも、アメリカのメディアも何も文脈を提供していないため、(話題の投稿は)ドジャースに根ざした関心を持っているように見えるアカウントからの根拠のないウワサである可能性がある。ササキは正式にポスティング公示をされたわけではないが、各球団は事前に本人側とコミュニケーションをとることはできるだろう。そうなれば、ポスティング直後に契約がまとまる可能性はある」

 日米両球界で関心を集め、一種の“狂騒曲状態”と化している佐々木のポスティング。その動静を巡る報道も過熱の一途をたどっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]