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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、25日(同26日)に開幕するヤンキースとのワールドシリーズ前日のメディア対応に出席。ワールドシリーズへの意気込みを語った。

 初のワールドシリーズでのプレーに向けて「いよいよ始まるなと、興奮している気持ちですね。どれだけ冷静にプレーできるかわからないけど、ファンの人の歓声や熱気を楽しみにしている。それを力に変えられるように頑張りたい」と宣言した。

 ここまでのポストシーズンでは得点圏で勝負強さを発揮してきた。ここまでの調整については「ポストシーズン全体でタフな試合が多かったですし、その中でここ4、5日空きましたけど、作った気持ちや雰囲気をなるべく継続しつつ、逆に少しリラックスするところを作るっていうのは難しかったですけど、なるべく継続できるように調整してきました」と話した。また「勝てば何でもいいという状況なので。自分の状態がどうのこうのとか、打てた、打てないとか。それが有意義なアウトならOKじゃないかなと思う。全て勝ったか、負けたかで決まるのでそこ次第かなと思います」とも話した。

 ヤンキースの主砲ジャッジについても言及。「僕が言わなくても素晴らしい選手だというのはみなさん分かると思う。歴代でもトップに入る選手がこの時代にヤンキースでプレーしているのは、野球選手、野球ファンにとっても特別なことだと思う。プレーしてもらっていることに一ファンとして感謝したい。時代を代表している選手とフィールドで一緒にプレーできることに感謝したい」と語った。ジャッジみたいに体格が大きくて打率が残せるのはどういう印象かと問われると「僕はあそこまで大きくないですけど、野球をする上では(ストライク)ゾーンが広がるという意味では間違いないと思う。そこを多用しつつ、率を残していくのは相当効率よく打っていかないと難しいと思う。その中であれだけの長打力があるというのは、なおさら素晴らしいことだなと思います」と印象を語った。

 ジャッジが先日の会見で大谷を「最高の選手」と絶賛していたことについても言及。「ただただうれしい」と感謝した上で「ムーキー(ベッツ)やフレディ(フリーマン)たちと同じように球界のトップの選手だと思っている。そういう選手からそういうことを言ってもらえるのは特別」と話した。

 また、2009年にヤンキースの一員としてワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜氏についても言及。「そこまで直接会って話したことはない。画面の中の人というか、少年のころに憧れた選手という感じです。子供たちの模範となるような人であり、選手だと思うので、そういう意味では相当影響を受けたんじゃないかなと思います」と話した。

 AP通信は米大手ブックメーカーのオッズでド軍が僅差ながら優位に立ち、MVP予想は大谷が1番人気だと伝えた。大リーグ公式サイトもド軍の4勝3敗と予想するなど、周囲は盛り上がりの一途だ。

 大谷はこの日、米スポーツメディア「スポーティングニューズ」が選ぶMLB年間最優秀選手に選出された。大谷はエンゼルス時代の2021年にも受賞しており、今回で2度目の受賞。複数回の受賞は史上11人目となった。1936年に創設された同賞は現役のメジャーリーガーと監督の投票によって決定する。