パドレス・ダルビッシュ有

写真拡大

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2−0パドレス」(11日、ロサンゼルス)

 パドレス・ダルビッシュ有投手は大一番で七回途中3安打2失点の好投。だが、打線の援護なく、ソロ2発に沈んだ。チームは完封負けを喫し、敗退が決まった。

 ダルビッシュは悔しさを隠せなかったが、勝利投手となった2戦目に続く好投に、称賛の声が続々。本人は謙虚に回答し、宿敵のドジャースについても「本当にすごいチーム」と敬意を示した。

 試合後の一問一答は以下。

−今の心境は

「悔しいですね、もちろん。ここでシーズンがオフシーズンに入るのは実感がないですね」

−素晴らしい投球だった

「でも2本目のホームランが痛かった、チーム的にも。そこが悔やまれます」

−復帰して新しいスタイルというか、新境地が見えた

「単純にカーブ、カーブ以外のどの球、どのカウントでもストライクが取れた。自分としてはここまで何でも投げられる状況はなかったので。ここまでの状態に持ってこられたのは良かった」

−相手の山本との投げ合い、日本人としては誇らしい

「まあ、そこは自分は分からないが、山本君があんなピッチングをして、ドジャースもいろいろあったとは思うが、山本君を選んで信頼したのは感動しましたし、その中で活躍したのは山本君がいいピッチングをしたのは嬉しい」

−対大谷は抑えた

「自分に気を遣っている部分があると思うので(笑)。自分がいろいろ考えていたやり方はうまく出せた。そういう面では良かった」

−今年のパドレスはどんなチームだったか

「すごく仲良かった。負けている時でも明るかったし、勝っている時は明るいし、1年間一緒にいて楽しかった」

−(シーズンで)3カ月ブランクがあってここまで持ってこられたのは驚き

「自分のルーティンをガラッと変えて、この2カ月、3カ月いない間にいろいろ考えた。これっていうのが見つけられたのは大きかった」

−日米通算20年やってて新しいことを発見するのはすごいこと

「自分は野球しかできないので。投げることしかできない。その中で、これだけ評価していただいて、こうやって野球ができている。プロとして改善していくのはプロとして一番大事と思います」

−社会人としても尊敬に値する

「ノックとかも、WBCの時からピッチャーゴロとかも見えなくなってきたので。体もついてこないのがあった。毎日ノック受けていたらうまくなるんじゃないかと。体も動いてきたので。それがうまくはまってよかった」

−38歳にして、頭を使う、グラウンドの中でも外でも使う、幅を広げていっている

「人生で言うと、ほぼ死ぬ間近なので(笑)。死にたくないというのが強いですね。野球もそうですし、年齢にも負けて消えていくというのがやっぱり。なるべくもがきたい」

−来年のモチベーションになるか

「今は終わったばかりで分からないが、ルーティンも変えてもっとよくなる可能性もあると思うので、このオフシーズン取り組んでいきたい」

−ドジャースについて

「試合を見たら分かると思いますが、簡単に終わるチームじゃない。特にこのドジャースタジアムだと違う打撃になる。本当にドジャースのひとたちがいるからここまで頑張れている。本当にすごいチームだと思います」