日本各地でオーロラ観測 関東で撮影されたものも 太陽表面の爆発「太陽フレア」の影響で 3連休にも観測可能?

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太陽の表面で起きた爆発「太陽フレア」の影響で11日、日本各地でオーロラとみられる映像が撮影された。
専門家によると、10月の3連休中も関東より北の地域で、条件がそろえばオーロラを観測できる可能性があるという。

日本各地でオーロラとみられる映像が撮影される

夜空に浮かぶ赤紫色の淡い光。

11日午前4時ごろ、北海道・七飯町(ななえちょう)でオーロラとみられる映像が撮影された。
周辺を流星が何度も流れ、幻想的な風景を醸し出している。

また午前2時ごろ、能登半島、石川県柳田星の観察館「満天星」で撮影された映像には、地平線の向こうが、うっすらとピンク色になっている。

普段は、北欧やカナダなどでしか見られないオーロラが、11日未明、日本各地で観測された。

10月に入って、太陽の表面で起きた爆発「太陽フレア」の影響で、地球の磁場や電離層が乱れた結果、低い緯度でもオーロラが発生している。

SNSには、オーロラとみられる写真が数多く投稿されていて、中には関東で撮影したというものもあった。

群馬県の赤城山で午前4時過ぎに写真を撮影したという男性は「肉眼ではよくわからなかったんですよね。カメラのモニターで見て、赤く染まっていたので、これがオーロラだといいなと。北方向だったので朝焼けではないというふうに思っていましたので、本当に感動しました」と話した。

一方、栃木県の霧降高原で撮影された写真には、星空に赤い光が漂っている。

撮影者は「太陽フレアの活動が活発になっている予報が出ていたので、高いところに行けば見られるのかなと思って。幸運でしかないなと思います。たぶん一生に1回あるかないか、北関東で見られるのは」と語る。

群馬・高崎市のくらぶちこども天文台が撮影した動画を見ると、曇り空でなかなか見られなかったものの、午前4時ごろにようやく雲が取れ、赤い光を見ることができたという。

日本の広い範囲でオーロラが観測されたのは、2024年5月と8月に続いて3回目。
12日からの3連休もオーロラを見ることはできるだろうか。

天文学の専門家、山陽学園大学地域マネジメント学部の米田瑞生講師は「磁場を観測していると、荒れているピークは過ぎたと思う。だけれど通常の状態に戻ろうとする過程でも、オーロラを光らせるような電流は上空で流れるんですね。ですので、2〜3日は(オーロラを)期待してもいいんじゃないかと思います」と話す。

12日から3連休も、関東より北の地域で、街明かりのない北の空が開けた場所であれば、オーロラを観測できる可能性があるという。
(「イット!」10月11日放送より)